【2026年最新】ジェントルマックスプロ/プロプラスの空冷で硬毛化は増えなかった!3,882人の院内データを公開
GENTLEMAX PRO / PRO PLUS
【2026年最新】
ジェントルマックスプロ/プロプラスの空冷で硬毛化は増えなかった!
3,882人の院内データを検証
SNSで話題の冷却方式と硬毛化の関係。ゆうきクリニックが実際の診療データを集計し、医師の立場から検証しました。
最近、SNSで「ジェントルマックスプロ・プロプラスは、空冷式だと硬毛化しやすい」「冷却ガス(DCD)の方がよい」という趣旨の発信が見られるようになりました。
こうした投稿をご覧になり、医療脱毛を受けることに不安を感じたり、冷却方法についてお問い合わせいただいたりする患者様もいらっしゃいます。
ゆうきクリニックでは、2020〜2023年はDCD(冷却ガス)を使用していましたが、2024年以降は基本的に空冷式へ変更しています。
しかし、私たちの日常診療では、空冷式に変更したことで硬毛化が増えたという実感はありませんでした。
とはいえ、医学的な情報をお伝えするうえで、「実感がない」という説明だけでは十分ではありません。
そこで今回、SNS上での議論を受け、当院の過去の診療記録を急いで集計することにしました。
対象は、2020年から2026年までの全身医療脱毛コース契約者、合計3,882人です。
その結果、注目すべき数字が確認されました。
ゆうきクリニック院内調査
全身脱毛コース契約者3,882人の
硬毛化確認割合
2020〜2023年|DCD(冷却ガス)期間
1,767人中68人
3.85%
2024〜2026年|空冷式期間
2,115人中36人
1.70%
空冷式期間の方が、硬毛化の確認割合は低いという結果でした。
DCD(冷却ガス)期間では1,767人中68人(3.85%)だった硬毛化の確認割合が、空冷式期間では2,115人中36人(1.70%)となっていました。
この差はχ²検定でも統計学的に有意でした(p<0.001)。
つまり、当院の実際の診療データでは、空冷式への移行後に硬毛化の確認割合が増えたという結果は得られなかったのです。むしろ、空冷式期間の方が低い割合でした。
今回の調査は、時期の異なる患者集団を比較したものであり、冷却方式自体の優劣を証明するものではありません。
しかし、少なくとも「空冷式だから硬毛化しやすい」という一律の評価は、当院の診療データとは一致しませんでした。
ジェントルマックスプロ・プロプラスの冷却方式
ジェントルマックスプロ/プロプラスは、アレキサンドライトレーザー(755nm)とヤグレーザー(1064nm)の2種類の波長を使用できる医療レーザー機器です。
レーザー脱毛では、毛に熱エネルギーを作用させる一方で、皮膚表面を熱から保護することも重要です。そのため、照射時には冷却を行います。
ジェントルマックスプロ/プロプラスで用いられる冷却方式には、主に次の2種類があります。
DCD(Dynamic Cooling Device)
レーザー照射の直前などに冷却剤を噴射し、皮膚表面を瞬間的に冷却する方式です。レーザー照射と連動した冷却を行います。
空冷式(Air Cooling Compatible)
冷たい空気を皮膚に当てて冷却する方式です。冷風の温度や風量、当て方などを調整しながら、皮膚表面を保護します。
キャンデラ社の製品資料でも、DCDと空冷対応システム(ACC)は冷却方法として案内されています。
両者の仕組みは異なりますが、冷却方法が異なることと、硬毛化リスクが異なることは同じ意味ではありません。
「空冷式は硬毛化しやすい」にエビデンスはある?
そもそも硬毛化とは、レーザー脱毛などの施術後に、照射部位やその周囲で、以前より毛が太く濃くなるように見られる現象です。
英語ではParadoxical Hypertrichosis(逆説的多毛症)と呼ばれ、医療レーザー脱毛で知られている現象のひとつです。
硬毛化が起こる詳しい仕組みは、現在も完全には解明されていません。毛の太さ、照射部位、肌質、レーザーの照射条件など、複数の要素が関与している可能性があります。
2021年に発表されたシステマティックレビュー・メタ解析では、9,733人を含む22研究を統合し、硬毛化の頻度や関連因子が検討されています。
この研究では、硬毛化の統合推定頻度は約3%と報告され、特に顔や首に関連する傾向が認められました。
一方、この研究はDCDと空冷式の硬毛化発生率を直接比較したものではありません。
そのため、現時点では「DCDなら硬毛化しにくい」「空冷式なら硬毛化しやすい」と断定できるほどの直接的な臨床データは十分に揃っていません。
冷却方式に関する理論的な推測と、実際の患者様における硬毛化の発生割合は、分けて考える必要があります。
ゆうきクリニックでは、こうした背景からも、当院の実際の診療データを確認することには意義があると考えました。
当院で行った硬毛化データの調査
今回、ゆうきクリニックでは2020年から2026年までの全身医療脱毛コース契約者について、硬毛化を確認した患者様の人数を集計しました。
比較した期間は次のとおりです。
2020〜2023年
DCD(冷却ガス)期間
全身脱毛コース契約者1,767人のうち、硬毛化を確認した患者様は68人でした。
2024〜2026年
空冷式期間
全身脱毛コース契約者2,115人のうち、硬毛化を確認した患者様は36人でした。
今回は部分脱毛などを含むすべての患者様ではなく、全身脱毛コース契約者に対象を限定しています。
なお、今回の集計は患者様を無作為に冷却方式ごとに振り分けた試験ではなく、実際の診療時期を比較した院内調査です。
3,882人の調査結果を比較
硬毛化が確認された患者様の人数と割合をまとめると、以下の結果でした。
※スマートフォンでは表を横にスクロールしてご覧ください。
| 期間 | コース契約者数 | 硬毛化患者数 | 硬毛化確認割合 |
|---|---|---|---|
|
2020〜2023年 DCD(冷却ガス)期間 |
1,767人 | 68人 | 3.85% |
|
2024〜2026年 空冷式期間 |
2,115人 | 36人 | 1.70% |
DCD(冷却ガス)期間は68人/1,767人(3.85%)。
空冷式期間は36人/2,115人(1.70%)。
空冷式期間の方が、硬毛化を確認した患者様の割合は約2.15ポイント低くなっていました。
この違いをχ²検定で解析したところ、統計学的にも有意な差が認められました。
統計解析結果
χ²(1, N = 3,882) = 17.01
p<0.001
当院が注目したのは、空冷式期間に硬毛化の確認割合が増加するどころか、むしろ低い割合となっていたことです。
この結果は、「空冷式で硬毛化リスクが高まる」という主張を、少なくとも当院の診療実績が支持していないことを示しています。
冷却方式を変えても照射出力・打ち方は変えていません
今回の調査で、当院として特にお伝えしたいことがあります。
それは、DCDから空冷式に変更する際、基本的なレーザーの照射出力や照射方法を変更していないという点です。
空冷式にしたことで出力を一律に高くしたわけでも、硬毛化対策として特別な打ち方へ変更したわけでもありません。
当院では、従来からの照射方針を基本的に継続しています。
それにもかかわらず、空冷式期間の硬毛化確認割合はDCD(冷却ガス)期間より低い結果でした。
この点は、「空冷式に変更すると硬毛化しやすくなる」という単純な説明では、当院の実際の結果を説明できないことを示していると考えています。
当院が自信を持つ独自の照射アルゴリズム
では、なぜ当院では空冷式に変更したあとも、硬毛化の確認割合が増加しなかったのでしょうか。
その理由を今回の調査だけで特定することはできませんが、私たちは、これまでの診療経験をもとに構築してきた当院独自の照射アルゴリズムも、検討すべき重要な要素のひとつだと考えています。
医療脱毛では、単に同じ機械を使用すれば、すべての患者様に同じ結果が得られるわけではありません。
実際の照射では、さまざまな要素を考慮する必要があります。
毛質・毛の太さ
太い毛、細い毛、産毛など、毛質によってレーザーへの反応は異なります。毛の状態を確認した照射判断が重要です。
肌質・皮膚の色調
肌の色調や日焼けの状態、皮膚の反応などに配慮しながら、照射条件を検討します。
レーザー波長の選択
アレキサンドライトレーザー(755nm)とヤグレーザー(1064nm)を、毛質・肌質・部位などに応じて選択します。
照射中の皮膚状態
照射に対する皮膚の反応や冷却状態などを確認しながら、適切な施術を行うことを重視しています。
ゆうきクリニックでは、これまで培ってきた照射経験と独自の照射アルゴリズムに自信を持っています。
もちろん、今回の集計によって、この照射アルゴリズムが硬毛化を減らしたと直接証明できたわけではありません。
それでも、医療脱毛の質を考えるうえでは、冷却方法だけでなく、患者様ごとの照射判断や、クリニックが積み重ねてきた照射方針も重要だと考えています。
なぜ当院は空冷式を採用しているのか
ゆうきクリニックでは、皮膚表面の冷却や施術時の運用に加え、環境面への配慮も考慮して、全身脱毛で空冷式を採用しています。
空冷式は冷却ガスを噴射する方式ではないため、施術時の冷却剤の使用を抑えることができます。
ただし、環境面への配慮だけを理由に、患者様への適切な施術を犠牲にしてよいとは考えていません。
当院では、冷却方式を変更したあとも従来の基本的な照射出力や照射方法を継続し、診療を行ってきました。
そして今回の集計では、空冷式期間に硬毛化の確認割合が増加するという結果は認められませんでした。
「空冷式は硬毛化しやすい」は当院にも当てはまる?
今回の調査を踏まえ、当院としての見解をお伝えします。
ゆうきクリニックの見解
「空冷式は硬毛化しやすい」という主張は、少なくとも当院の実際の診療データでは支持されませんでした。
当院では、DCD(冷却ガス)期間の硬毛化確認割合が3.85%だったのに対し、空冷式期間では1.70%という結果でした。
冷却方式だけを理由に、当院の空冷式による医療脱毛を過度に心配していただく必要はないと考えています。
もちろん、これは空冷式で硬毛化が絶対に起こらないという意味ではありません。
また、2024〜2026年の契約者には経過観察期間が比較的短い方も含まれる可能性があり、患者様の背景や施術回数の違いも考慮する必要があります。
そのため、今回の結果をもって、空冷式そのものが硬毛化リスクを低下させたとは断定できません。
しかし、少なくとも当院のデータでは、空冷式への移行後に硬毛化の確認割合が増えたという結果は得られなかったことを、患者様に知っていただきたいと思います。
よくある質問
Q.ジェントルマックスプロプラスは空冷式だと硬毛化しやすいのですか?
空冷式の方が硬毛化しやすいと断定できる十分な直接比較データはありません。当院の期間比較では、空冷式期間の硬毛化確認割合はDCD(冷却ガス)期間より低い結果でした。
Q.ゆうきクリニックでは空冷式に変更してから出力を上げましたか?
いいえ。冷却方式を変更したことを理由に、基本的な照射出力を一律に上げたり、照射方法を変更したりしていません。従来からの照射方針を基本的に継続しています。
Q.空冷式の方が硬毛化を防げるということですか?
今回の調査だけでそのように結論することはできません。今回確認されたのは、当院の空冷式期間の方が、硬毛化の確認割合が低かったという結果です。
Q.空冷式でも硬毛化は起こりますか?
はい。硬毛化は医療レーザー脱毛で起こり得る現象です。冷却方式にかかわらず、毛質や部位などによって発生する可能性があります。
Q.硬毛化した場合、どのように対応しますか?
毛の太さや部位、皮膚の状態などを確認し、必要に応じてレーザーの波長や照射条件などを検討します。対応方法や経過は患者様によって異なります。
まとめ|冷却方法だけで医療脱毛の良し悪しは決まらない
今回、ゆうきクリニックでは、SNSで見られる「空冷式は硬毛化しやすい」という趣旨の発信を受けて、全身医療脱毛コース契約者3,882人のデータを集計しました。
その結果、DCD(冷却ガス)期間は1,767人中68人(3.85%)、空冷式期間は2,115人中36人(1.70%)に硬毛化を確認しました。
空冷式期間の方が硬毛化の確認割合は低く、この差は統計学的にも有意でした。
また、当院では冷却方式を変更した際、基本的なレーザーの照射出力や照射方法を変更していません。
このデータから冷却方式そのものの優劣を証明することはできませんが、「空冷式だから硬毛化しやすい」という一律の主張は、少なくとも当院の実際の診療データとは一致しません。
ゆうきクリニックから患者様へ
当院では、冷却方式だけで医療脱毛の質が決まるものではないと考えています。
これまで培ってきた照射経験と、患者様の毛質・肌質に応じた独自の照射アルゴリズムに自信を持っています。
今回の調査でも、空冷式へ移行したあとに硬毛化の確認割合が増えるという結果は認められませんでした。
SNS上の情報だけで過度に不安にならず、ご不明な点があれば安心して医師やスタッフへご相談ください。
大阪梅田・心斎橋・渋谷代官山のゆうきクリニックでは、今後も診療経験とデータを大切にしながら、患者様に適切な医療脱毛を提供できるよう努めてまいります。
参考文献・資料
Snast I, et al. Paradoxical Hypertrichosis Associated with Laser and Light Therapy for Hair Removal: A Systematic Review and Meta-analysis. American Journal of Clinical Dermatology. 2021;22:615-624.
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Candela Medical. GentleMax Pro Plus Technical Specifications / Gentle Pro Series. DCDおよびAir Cooling Compatibleシステムに関する製品資料。
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院内データ:ゆうきクリニック全身医療脱毛コース契約者の集計(2020〜2026年)。今回の調査は異なる診療時期を比較した後ろ向き集計であり、患者背景・施術回数・経過観察期間などを統一した比較試験ではありません。